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寝釈迦の山嶺 /東觜崎駅
古くから、この風景を「寝釈迦」と呼び、人々は手を合わせてきたという。
ゆったりと横たわるお釈迦さまの寝姿と豊かな水をたたえる揖保川の流れに、日常の喧噪をわすれ、穏やかな時の流れを感じた。
東觜崎駅から北に約1km。
觜崎磨崖仏の東側、小山の上に古宮天満神社がある。
その境内から左手側の岩場を上ると視界が開ける。ちょうど磨崖仏の上だろうか、断崖絶壁の下に揖保川が見える。
ここからでも寝釈迦の姿は見えるが、もう少し高いところを目指す。
屏風岩の頂上に向かう小道を進む。小さな墓地を抜け、鹿よけフェンスを越え、ゴツゴツとした岩場の道を進む。
ひときわ大きな岩肌を登り、木々が途切れたところで振り返る、「寝釈迦」の大パノラマが見えた。
龍野城がある鶏籠山をお釈迦さまの頭に見立て、両見峠が首、的場山から亀山にかけてのゆるやかな起伏が胸から腹にあたる。
下流のまちを潤す揖保川の流れ、広がる田園風景、そして鉄橋を渡る姫新線の音。
絶景の中で、穏やかな時間を感じることができる。
自然に心が落ち着き、日頃の雑念が消え、明日に向かう新しいエネルギーをもらった。
【場 所】
679-4324
兵庫県たつの市新宮町觜崎
東觜崎駅から北に約1km。
徒歩約15分。
古宮天満神社の境内から約10分の山道を登る。